リベロのリフォーム講座-84 壁・天井リフォームのポイント
住まいの内壁や天井は、日々の快適な生活に大きな影響を与える要素です。「床・壁・天井」などと言われ、この3つはセットでプランニングされます。床や天井にも様々な素材やデザインがあり、どれを選ぶかは素材の特徴などを理解しておくことも重要です。フロアコーティングなどを施工する場合も、部屋全体の雰囲気を考慮して、ツヤの有無を選択することも大切です。ここでは、一般的な内壁材・天井材の種類とその特徴、選ぶ際のポイントについてご紹介します。

壁・天井リフォームの事例
クロス(壁紙)
1. ビニールクロス
主な素材: 塩化ビニール樹脂
特徴: 豊富なバリエーション、耐久性、清掃性があり、施工が容易。
用途: 一般的な住宅やハウスメーカーの標準仕様。
2. 紙クロス
主な素材: パルプが原料の洋紙
特徴: 欧米でよく使用され、和紙や天然素材を使用したものも。
用途: 輸入住宅や特別なデザインを求める場合。
3. 織物(布)クロス
種類: 平織り、綾織、不織布など
特徴: 温かみや重厚感があり、高価。保守が必要。
用途: 高級感を求める場合や特定の空間に。
4. その他の素材
環境への配慮からのオレフィン樹脂、薄くカットした天然木やコルク、聚楽壁紙、珪藻土壁紙などもあります。汚れ防止や防カビ、抗菌、耐水性、ペット対策などの機能も考慮した壁紙も販売されています。クロス(壁紙)はなんといってもデザインが豊富なことが最大のメリットですが、抗菌、調湿などの機能を付加した壁紙が増えてきました。除菌・抗菌・抗ウィルスなどについては、クロスコーティングで機能性を向上させることも可能です。
塗壁
1. 土もの・土壁
種類: 京壁、聚楽壁、錆壁など
特徴: 日本独自の伝統的な仕上げ。風土に適応し、調湿性・断熱性・防火性に優れる。
2. 珪藻土(けいそうど)
特徴: 吸湿性、吸放湿性、保温性、断熱性、消臭に優れ、地球環境に配慮。
用途: DIY向けの商品やリフォーム向け商品も。プロの施工では、テクスチャーを選ぶことも可能。
3. 漆喰(しっくい)壁
特徴: 耐久性、調湿性、断熱性、防火性に優れた日本独自の塗壁。
通常の塗装やクロス感覚で施工可能な商品も。
4. プラスター
種類: 石膏プラスター、ドロマイトプラスターなど
特徴: 石灰を基材にしたもの。耐久性があり、天然素材の配合も。
木
1. 天然木化粧合板、合成樹脂合板、プリント合板
特徴: 天然木の風合いを活かしたデザイン。耐久性があり、アクセントとして使用。
タイル
1. タイル
特徴: 耐久性、耐水性があり、主に水まわりで使用。消臭や調湿機能のあるものも。
調湿性のある素材や掃除のしやすい素材も
その他
特殊な加工を施したり、珪藻土などを混ぜることで、調湿機能や消臭機能を持たせた製品も。
総括
内壁材の選択は、空間の特性やデザインと調和させることが大切です。リビングやベッドルームでは温かみのある素材を、トイレや洗面室では清潔感のある素材を選ぶなど、用途に合わせて選びましょう。デザイン的な調和を考え、床、壁、天井とアクセントとなる素材や色彩を選びましょう。
壁・天井は場所に合った機能性を持つものの中から選びますが、フロアコーティング、防カビコーティング、クロスコーティングなどを施工することで、機能性を補ったり向上させたりすることが可能です。また、フロアコーティングなどのコーティングは、リフォームの時にまとめて施工するのが効率的です。
大きなリフォームを実施するときには、フロアコーティングなどの施工も併せて検討してください。
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