キッチンのリフォーム

water_main キッチンのリフォームでは、システムキッチンの入れ替えや、それに伴うレイアウト変更などがよく見られます。人気なのは、リビングやダイニングにいる家族と会話をしながら料理が出来る、対面式キッチンやオープンキッチンへの変更。家族で料理が出来る広さのキッチンや、玄関や洗面所にリビングを通らずに直接行ける回遊式のプランなども家事の効率が上がります。キッチンリフォームの際には、給水管の交換を同時にするケースも多いですね。

キッチンのリフォームとは？

最新設備やレイアウトの工夫で使いやすいキッチンへ

限られたスペースで、調理や洗い物など様々な作業をするキッチン。「狭くて暗い」「収納が少ない」「設備が古くて使いにくい」「動線が悪くて効率的に動けない」などの不満は、毎日の家事を億劫にしてしまうことも。キッチンのリフォームでは、設備を交換する手軽なものから、独立型をオープンタイプにするなどレイアウト変更も含むものまで、様々なプランで悩みや不満を解消出来ます。最近は、省エネ性に優れた設備や、家事が楽になるプランなど選択肢も多いです。自分にとって使いやすいキッチンをイメージすることから始めましょう。

キッチンの種類

まずはキッチンの配置やスタイルを知っておく

キッチンの種類には、まず、システムキッチンと、オーダーで造作する方法があることを知っておきましょう。最近のシステムキッチンは、既製品とはいえ、選べるキャビネットや天板（てんばん）の素材、設備機器のバリエーションが豊富で、広く利用されています。多くのメーカーから商品が出ているので、カタログなどで事前に情報収集を。次に、キッチンからダイニング空間をどうつなげていくかを考えます。間取りやレイアウトは以下のような多様なパターンがあり、それぞれ特徴を持ちます。選ぶポイントは、キッチン空間にあてることの出来る広さと、キッチンに立つ人がどのように作業をしたいのか、複数で作業を行うことがあるのかなどの使い方次第です。希望をよく整理して、ぴったりなキッチンの形を見極めましょう。

使い勝手を決めるのは動線・収納・設備

デザイン性も大切ですが、同時に、いかに使い勝手をよくするかを考えたい。以下の三つがポイントになります。「動線」は、キッチンワークはもとより、他の家事のしやすさが重要。出し入れのしやすい「収納」は、作業のスピードアップにつながる。そして最新の「設備」を取り入れることで、より料理をおいしく仕上げ、作業の負担を軽減します。

動線

ふだんの家事のしかたや現状の不満を整理してみると、理想の形が見えてくると思います。目安となるのは、コンロ、シンク、冷蔵庫の位置関係。それぞれの距離が均等で、2～3歩程度で移動出来れば、かなり手際良く作業が出来ます。洗濯など他の家事も同時にこなしたいのなら、洗面所や物干しスペースもキッチンに近接させておくのが良いでしょう。間取図に自分の動きを描いてみると、チェックしやすいはずです。

収納

キレイを保てるかの分かれ道　物の量や使い方に合わせた計画を

まずは、持ち物の量やサイズ、使う頻度をチェック。それらをキッチンのどの位置に収納したら出し入れしやすいかを考えてみましょう。よく使う調理道具や調味料は、シンクやコンロ周辺の手の届きやすい位置に。重量のある物は引き出しの低い位置に収めるのが基本。小さくてもストック食材用の食品庫があると便利です。また、食卓で使う食器や調味料は、ダイニング側の収納に分散させておくのがよいです。

動線

便利な機能がたくさん優先順位をつけて選ぼう

最近は魅力的な設備が増えています。片付けの手間を省く食器洗い乾燥機、電気を熱源とする高火力なIHクッキングヒーター、調理に便利な機能がついたガスコンロ、手入れのしやすいレンジフードなど。特徴をよく知って、本当にわが家に必要な機能かをよく考えて選びたい。電気容量を増やしたり、新たな回路の引き込みが必要な場合もあるので注意を。

選び方のポイント

収納やシンク、天板などのパーツは機能性と使い勝手のよさを考慮する

パーツは、使い勝手のよさを考えて選ぶことが大切です。例えば収納。シンク下のフロアキャビネットは、現在では引き出し式が主流で、奥のほうまで見渡しやすく出し入れもしやすいです。高さのある物や鍋を重ねて入れたい場合は、従来の開き式を選択するとよいでしょう。吊り戸棚は、あまり高い位置にあると使いにくいです。そこで、天井から頭の位置までのロングタイプや、昇降式の戸棚を利用しましょう。安全面は、耐震ラッチなどを備えているかもポイント。

天板はステンレスと人造大理石の二種類が一般的。いずれも機能的なことに違いはありませんが、ステンレスのほうが汚れ落ちもよく、より耐久性に優れます。人造大理石は質感が美しく、キッチンのインテリア性を重視したい人向きです。
シンクはステンレス素材が主流。奥行きが50cm前後の広いものが標準で、このサイズだと中華鍋や大皿が洗いやすいです。最近では、水道水の水ハネの音を低減する機能も登場。リビングとつながるオープンキッチンなどで、作業中の音が気になるという家庭では、ぜひチェックしておきましょう。

手入れのしやすさも要チェック

水栓金具は、いくつかの種類があるのですが、最近のシンクは大型化しており、その分、内部の清掃に手間がかかります。引き出して隅々まで洗えるホース式のシャワータイプを選ぶと便利です。
キッチンの扉材も、汚れの落としやすさがポイントに。光沢のある鏡面仕上げで、かつ凹凸の少ないデザインだと、汚れがつきにくく埃もたまりにくいです。
壁材にも留意を。最近はパネル素材のものが一般的になっており、表面がツルツルして、簡単な拭き掃除で綺麗になる。

費用の例

既存の状態や、排水管を移動するかで変わる

水まわりは家の中でもとくに老朽化の進みやすい場所。工事に入りキッチンセットを撤去してから、床下の基礎部分やガス、水道などの配管の劣化が明らかになるケースも多々あります。特に古い家の場合は、それらの修繕の費用を見込んでおきたいです。また、キッチンの位置を変更するケースでは、配管をどの程度移動させるかによっても、費用が大きく変わりますのでご注意ください。