自然素材で環境にも優しい。
呼吸する、高機能珪藻土塗り壁材。
MPパウダー(MPパウダーのトップページはこちらから)
技術資料
調湿性能について
MPパウダー
商品名 |
調湿性能 |
メソポア珪藻土 含有率 |
成分 |
Hシリーズ |
155.1g/kg |
80% |
メソポア珪藻土80%、白土、セルローズファイバー、のり(食用のり) |
Mシリーズ |
90.7g/kg |
50% |
メソポア珪藻土50%、白土、セルローズファイバー、のり(食用のり) |
Lシリーズ |
28.5g/kg |
15% |
メソポア珪藻土15%、白土、セルローズファイバー、のり(食用のり) |
※(Mシリーズ:Lシリーズ)を(50:50)の配合比でブレンドした場合の調湿性能
ML混合 |
59.6g/kg |
25% |
メソポア珪藻土20%、ゼオライト、白土、セルローズファイバー、のり(食用のり) |
単位について
g/kg
|
材料そのものの性能を、ごまかしなく評価できる単位です。 市販される材料は何kgかの入り目と、施工する面積(㎡)がわかるため、部屋に何kgの材料が施工されるかが明確になります。従って、施工後の全体の調湿能力を把握することが容易となります。 |
wt%
|
材料そのものの性能を、ごまかしなく評価できる単位です。 材料の重量に対して何%の湿気をコントロールできるかを表します。 主に珪藻土など、材料に使用される原料の能力値を評価することに使われます。 この数値が高い原料を多く含有させることで、材料の基本性能が高くなると言えます。 |
g/㎡
|
調湿材などで各メーカーが主に表記している単位です。 ただし、何㎡あたり何kgの材料を施工しての数字なのかが不透明なため、比較し合うことが不可能な単位となり、施工後の全体能力値も不透明となってしまいます。 |
MPパウダーの概要
商品コンセプト
快適 |
人がもっとも快適だと感じる湿度空間(40〜70%)を構築し、住まいの環境を変えていく。精神的ストレスとなる臭気を解消して、住み心地の良さを追求する。 |
省エネ |
自然エネルギー(温度・水の比熱)を有効利用し、電気エネルギーの消費を必要最低限にと移行させていく。 |
長寿命 |
日本の風土・気候による湿害を調湿能力で抑え、建築物の長寿命化を図り、財産価値の維持につなげていく。 |
循環 |
生産・消費・廃棄でなく、リユースを重要視するとともに、LCAの評価にこだわっていく。製造段階からのエネルギー使用抑制を追求する。 |
継承 |
伝統建築の分厚い土壁を、数ミリの仕上げ材に凝縮変換させた現代の土壁として、そもそもの土壁の役割を後世に伝えていく。 |
主原料 |
メソポア(調湿向きの細孔)を多く含有した珪藻土です。 Lシリーズでは、珪藻土ではなくゼオライトを主原料とし、主に消臭に威力を発揮します。 |
技術 |
石灰・セメント・化学のり(樹脂)に頼らず、全く新しい結合技術を開発し、高機能原料の含有率を高めることに成功しました。また、石灰系特有の白華・テカリもなく、そのまま土に戻すことが可能です。 |
製造 |
メーカーでは専用ラインを設置し、技術者が徹底管理を行っています。製造ラインの公開も行っており、トレーサビリティを明確にしています。 |
機能 |
高機能原料が多く含有されるため、他に比類なき調湿能力を発揮します。これを裏付けるために、一切ごまかしのできない「g/kg(グラムパーキログラム)」を単位に採用しています。 |
こだわり |
商品コンセプトを最優先させることを徹底しました。色粉は別、袋は紙のみ、原料種類の数の削減などは、LCAを最優先に考えた末の結論です。 |
色 |
L・Mシリーズは6色、Hシリーズは3色が基本です。ただし、色粉を別に用意しているので、オリジナル色の作成も可能です。 |
施工 |
石こうボードに直接塗りつけが可能であり、ビニルクロス下地にも対応が可能です。塗りやすさ、工程の両面から見て施工性は良いといえるでしょう。 |
MPパウダーの施工量
従来の考え方
どのメーカーを見てもわかるように、材料単体での性能をPRすることが多く、また、g/㎡(グラムパーヘイベイ)という単位を使うため、ユーザーにとってわかりづらく、メーカー同士の比較も難しいのが現状です。
では、施工する部屋(住宅)に対し、いったいどのくらいの量を塗布すれば、どのくらいの能力を備え、結果どういう環境になるのでしょうか?おそらくメーカー側も施工者側も明確に回答することが困難であると思われます。当然、どのくらいの施工量があれば、そんな環境になるかという、重要な部分がなかなか見えてきませんでした。
MPパウダーの施工の考え方
私たちは、現在ではまだ聞き慣れない、g/kg(グラムパーキログラム)という単位をスタンダードにしたいと考えています。これは、1kgの機能材が何gの湿気をコントロールするかを表す単位です。施工した部屋(住宅)に何kgの機能材が塗布されたかは、使用袋数で一目瞭然であり、この結果からその部屋が何gの湿気をコントロールできるようになるかまでが明確となります。
さらに「何gの湿気をコントロールできると、どんな住環境になるか」という現場データに照らし合わせることで、実際の住まいへの明確な提案も可能となるのではないでしょうか。
簡単に言えば、機能の小さな材料でも、目標とする住環境にするためには、どの位の量の塗布を行えば良いかという逆算も可能ということになります。
住み心地の良い住環境
MPパウダーを塗ったお部屋の効果
期間 |
2006年1月7日〜8日 | |||||||||
生活 |
暖房機器…一切使用せず 換気扇 …通常OFF 必要最低限の使用 加湿 …お風呂の蒸気を利用(電気製品は一切使用せず) |
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珪藻土 |
8畳の部屋に対し、24kgを塗布。 調湿能力は全体で約1,500gとなる。 |
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考察 |
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まとめ |
●せっかくガス代を払って暖めた蒸気を、電気代を払って外に捨てるのは「もったいない」。 ●冬のカラカラ空気は、お風呂の蒸気くらいの湿気量が必要。 ●単純に空気の温度を上げるのではなく、湿度や壁面温度なども考慮すべき。 ●換気のしすぎに注意。部屋の気持ちよい空気を捨てて、外のカラカラの空気を取り込むことになる。 |
快適な健康湿度とは
カビ・ダニ・ウィルスなどの繁殖は、湿度と関係する。
●70%以上の高湿度
梅雨や夏のジメジメする時期に多く見られる環境で、カビの育成には条件がよいといえます。また、カビを養分とするダニなども、高湿度とカビの増加によって繁殖しやすくなります。ダニの死骸なども、新たなダニ・カビの養分となり、連鎖を繰り返すことになります。
●40%以下の低湿度
ウィルス(インフルエンザなど)が増加しやすい環境だと言えます。50%以上の湿度であれば、ウィルスはすぐに死滅していきますが、20%だと増加するという実験結果もあります。人体では、のどの粘膜を傷つけやすくし、そこに菌が感染しやすくなります。また、肌が乾燥するなど、かゆみをともなう不快感も起こりやすくなります。
人体にとって
健康な湿度は、
40%〜70%
体感温度は湿度で変化する。
ミスナールの体感温度の公式をご存じでしょうか?
温度・湿度・風速から、体感する温度を計算することができるのです。
10℃以上の環境では、湿度が多いほど体感温度が上がり、低いほど体感温度が下がるというものです。
ミスナール体感温度 ℃=37-(37-t)/(0.68-0.0014*h+1/A)-0.29*t*(1-h/100) |
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t:温度(℃) |
h:湿度(%RH) |
v:風(m/s) |
A:1.76+1.4×vの0.75乗 |
体感温度(℃) |
27 |
85 |
0 |
1.8 |
27.0 |
東京の夏の熱帯夜は?
温度:27℃/湿度:80% … 体感温度:27.0℃
高機能塗り壁材が湿度を60%に下げると 体感温度:25.3℃
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東京の冬の寒さは?
温度:20℃/湿度:30% … 体感温度:20.1℃
高機能塗り壁材が湿度を50%に上げると 体感温度:21.1℃
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