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玄関のリフォーム

room_entrance玄関のリフォームでは、ドアの交換や内装の変更、バリアフリー化、造り付け収納の新設などの事例がよく見られます。ドアは断熱性能の高いものにすることで、家の中の室温差を少なくする効果があります。また、インターホンをテレビモニター付きに、玄関照明を人感センサー付きのものにすることで防犯効果を高めることも出来ます。明るく、広々として、風通しがよい玄関にするために、改築・増築でスペースを広げたり窓を設けたりという事例もります。

玄関リフォームとは?

住まいの印象と室内の快適性にかかわる玄関リフォーム

玄関ドアを開けたときの第一印象は大切だ。明るく、きれいに片付けられた空間であれば、来客への印象もいいし、家族も帰宅するたびに気持ちがいいだろう。しかし、「狭くて暗い」「家族の靴が散乱してしまう」など、さまざまな悩みを抱えているケースも多い。収納や間取りの変更などで解決できないかを考えてみたい。
また、玄関は冬の寒さや夏の暑さにも大きくかかわってくる場所だ。断熱性の高いドアなどに交換することで、室内の快適性もアップさせることができる。住まいの顔である玄関、そして住まいの機能性を担う玄関、両方の面からリフォームのポイントを探ろう。

玄関の種類・タイプ

玄関の役割をどう考えるかで広さや設備が変わってくる

玄関は家の顔といわれる。そのため「できるだけ広く、高級感を出したい」と考える人がいる。その一方で、「靴を脱いだり履いたりするだけの場所に床面積をとられるよりも、部屋を広くしたい」と玄関は必要最低限の広さでいいと考える人もいる。自分はどちらなのかを考えておこう。
床面積に余裕があるなら、玄関をただ広くするだけでなく、収納スペースを充実させたり、花やオブジェを飾るコーナーを設けるなど空間に工夫をこらしたい。また、コンパクトな空間にする場合でも、玄関は人を迎え入れる場所である以上、明るさなどの快適さに気を配りたい。

二世帯住宅は玄関の配置で世帯間の距離感が変わる

二世帯住宅の場合、玄関のつくり方にはいくつかのタイプがある。ここでは、主な玄関のタイプごとの特徴を知っておこう。まず、生活スペースは分けても玄関は共用するタイプ。親世帯が1階、子世帯が2階に暮らす場合、玄関が共用なら階段はリビング階段ではなく、玄関ホールに設けるのが一般的。親世帯と子世帯の境目は階段でゆるやかにつながることになる。完全分離の二世帯住宅ではないので、階段を通して音や気配が伝わり、いっしょに暮らしている感覚が強くなるのがこのタイプだ。

玄関をそれぞれの世帯に1つずつ設ける場合、さらにいくつかのタイプに分かれる。まず、1階に玄関を2つ並べて設けるタイプ。門扉や玄関までのアプローチを共用できるので、エクステリア(外構)工事のコストが抑えられる。玄関を離して設置するタイプは、各世帯の独立感が並べて設けるタイプよりも高まる。玄関を1階と2階に分け、2階へは外階段でアプローチするタイプは、将来、どちらかの世帯が住まなくなったときに、賃貸に活用しやすい。

玄関リフォーム・プランのポイント

玄関で脱ぎ着をしたり使うモノは玄関に収納

既存の玄関に下駄箱とコートかけくらいしかなければ、入りきらない靴や傘、ゴルフバッグやスキーなどのスポーツやアウトドアグッズ、自転車やベビーカーなど、さまざまなモノで乱雑になりがち。リフォームをするなら整理整頓しやすい玄関を目指して、収納プランを見直そう。

子どもたちが成長するにつれて増えていく靴は、天井までのシューズボックスを設けて収納。コート類は玄関に収納がなければ、ついついリビングに持ち込んでソファやチェアの背などに掛けっぱなしになってしまう。丈の長いコートや傘が収納できるクローゼットもつくりたい。玄関のスペースを広くとれるなら、イラストのような靴のまま入れるシューズインクローゼット(シューズインクローク)をつくると便利。靴以外のものも来客から見えにくい場所にしまえ、玄関がスッキリ片付く。

明るさや開放感のある玄関にリフォームする

広くても狭くても玄関はわが家への第一歩。来客も家族も、明るく心地よい空間で迎え入れたい。そのために大切なのは、窓の配置や照明の工夫。一戸建てならタテ長のスリット窓を入れたり、吹抜けにしてトップライトから自然光が入るようにすると明るく開放的。窓をつけたくても外からの視線が気になるなら、ガラスブロックをはめこむのもいいだろう。夜は、間接照明などでぬくもりのある明るさを演出するのもいい。省エネを考えるなら白熱灯の色のLED電球もあるので、それを使える照明器具を選択しよう。

内装材は機能も重視。消臭・調湿効果のある壁紙も検討

玄関を明るい印象に仕上げたい場合は、照明や採光の工夫のほか、フローリングやカーペット、三和土(たたき)の色を明るめにするのがポイント。簡単なリフォーム工事で済ませたいときは、既存の床の上に張るリフォーム用の内装材がある。湿気や臭いが気になる場合は消臭効果・調湿効果のある壁材を使うといいだろう。
また、建具選びも大切。玄関ドアはシンプルな1枚のドアのほかに、両開きのもの、幅の狭いドアがセットになった親子ドアなど種類がある。両開きや親子ドアは高級感が演出できる。既製品にもさまざまな色やデザインのものがあるが、好みのものが見つからないときはリフォーム会社に頼んでオリジナルの玄関ドアをつくってもらうのもいいだろう。

動きやすく安全なバリアフリー仕様の玄関に

高齢になったり、体が不自由になったときに玄関が使いにくいと、外へ出るのが億劫になることも。リフォームの際に使いやすいバリアフリーの玄関にしておくこともオススメだ。重要なのは段差をなくすこと。そのうえで、靴を脱いだり履いたりが楽になるベンチを設置したり、手すりを設けておくと楽だ。また、雨の日に濡れた靴で帰宅したときに、滑って転ばないように、三和土は滑りにくい素材のものを選ぶといいだろう。

選び方のポイント

開き戸か引き戸か、使い勝手に合わせて選ぶ

玄関ドアの主流である開き戸は外にひらくものと内に開くものがある。玄関ドアを選ぶときは、どの開き方にするかを検討しよう。玄関で靴を脱ぐ日本では外開きがほとんどだが、玄関内のスペースにゆとりがある場合は内開きを検討してみるのもよいだろう。玄関ドアはデザインのバリエーションも多彩だ。扉デザインは1枚の肩扉、大小の扉がセットで観音開きになった親子ドア、同じ大きさのドアがセットで観音開きの両開きドアなど。質感も木質で重量感と高級感を感じさせるタイプ、表面が鏡面仕上になっていて深い艶があるタイプ、装飾をまったくつけずに硬質な雰囲気を出したタイプなどいろいろ。外観の雰囲気に合わせたデザイン、質感、色を選びたい。
横方向にスライドさせて開閉する引き戸は、和風の家に多く採用されるタイプ。しかし、最近では洋風の家にも合うデザインの引き戸も登場している。洋風の外観だから開き戸と決めずに、引き戸を検討してみるのもいいだろう。引き戸は開閉時のスペースが不要のため、玄関ポーチが広く取れない家や、玄関を出てすぐ道路になっている家にも向いている。開けたままの状態を保てるので荷物が多いときの出入りがラク。車椅子を使う場合などは、開放したまま使える点で便利だろう。建物の規模やデザインのほか、使い勝手にも配慮して選択したい。

断熱性と防犯性をよく検証して

断熱性と防犯性も玄関ドアを選ぶときのポイント。断熱タイプのドアは内側に硬質ウレタンなどの断熱材を充填し、表面に鋼板を使用した構造。価格は多少高めだが、結露やエネルギーロスが防げる。通風機能もあると便利だ。防犯対策は、主錠と補助錠のツーロックが一般的。方向を気にせず差せるリバーシブルキーは一般の鍵店ではコピーできない長所がある。室内から錠を開閉するサムターンには不正解錠を防ぐ脱着式も。ほかにICカードタイプ、指紋などで操作するキーなど多彩。

費用の目安

玄関ドアはオリジナルのほうがリーズナブルな場合も

たたきを一新するだけの場合、費用に影響するのは内装材や建具のグレードだ。壁紙は消臭効果や調湿効果のあるもの、三和土は傷や水に強いタイルなど高機能なもののほうが高くなる。フローリングは合板フローリングよりも、むく材を選ぶほうがコストはアップ。
玄関ドアや収納は、デザイン性の高いものや重厚感のある素材のもののほうが価格は高くなりがちだが、リフォーム会社に頼んでオリジナルでつくったほうが安くなることもある。好みのデザインのものが予算をオーバーするようなら、造作収納家具やオリジナルのドアにするといくらになるか、見積もりを出してもらうといいだろう。


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